開設にあたって


 年齢を重ねるほどに仏法が示しているものは深く、ふうむと腹の底からうなずかされることに気づきます。だが、ふつう、どうもむずかしくてねーと敬遠する人が多い。

 学んでみようと一念発起するかたは、仏教関係の書物や資料をひもとかれるでしょうから、それはそれでありがたいのですが、かたや、そうでない人々にも日常の具体的な生活の場で活きて取り入れていただきたいものと強く願っています。

 ちょっと、ほいといったぐあいで、いつ、どんなときにも、また、老若男女どなたにでも仏教で説かれている内容が「耳」にできる方法はないかといえば、録音されたテープをもち歩くか、電話に頼るほかないとして1985年秋に始めたのが「桂香寺テレフォン法話(週1回内容更新)」でした。

 しかし、ここ十数年に時代は急変し、パソコンにはじまり携帯電話、その他による情報伝達はその緻密さといいスピードといい、多岐にわたって格段の進歩をみせています。この時にあたり、今まで以上に多くのかたに仏法に触れていただこうと、webページ「くずはぼくざんのブッディズム・トーク "話のしずく"」を開設しました。

 一話の分量は800字以内です。語れば約3分間。

 小さな、一見、力のない水滴がポトリ、ポタンとたえずに落ち固い岩をもうがちます。変哲もない"しずく"の中にピカリと輝くものを発見され、何十、何百と落ち続ける"話のしずく"一滴一滴のみ教えを、あなた自身の暮らしに役だたせてくださるよう念じます。